インフルエンザ対策

 インフルエンザ(流行性感冒)は、インフルエンザウィルスによる急性の呼吸器感染症です。普通のかぜよりも感染力が強く、1月〜3月頃に大流行を起こすことがあります。
 インフルエンザの特徴は、高熱や悪寒、からだのだるさなどの全身症状が強いことです。お年寄りなどでは重症化し、合併症をまねいて命にかかわってくるケースもあります。したがって、インフルエンザの正しい知識をもち、予防に努めるとともに、「かかったかな」と思ったら、早めに受診することが大切です。

インフルエンザ対策のポイント

正しい知識をもつ

感染経路や症状などをよく知る
流行情報に注意する

予防に努める

予防接種を受ける
感染症を防ぐ日常生活を心がける

かかったら早めに受診

症状が出たら早めにかかりつけ医へ
十分な休養と水分をとる

感染を防ぐ日常生活はこれ

休養を十分にとる/室内を適度な温度・湿度に/外出時にマスクを着用する/人ごみを避ける/外出時は手洗いうがいを
インフルエンザ―普通のかぜとここがちがいます

感染力が強い

 普通のかぜの原因でもっとも多いライノウィルスの場合、手から手への接触感染の可能性が高いといわれています。一方、インフルエンザでは、くしゃみや咳で飛び散ったウィルスを吸い込んで感染します。そのため、普通のかぜよりも感染力が強いのです。

症状が強い

 普通のかぜの症状は、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などが中心で、全身症状はあまりみられません。熱もそれほど高くなく、重症化することはあまりありません。これに対して、インフルエンザは突然高い熱が出て、さまざまな全身症状をともないます。また、普通のかぜと同様の症状もみられます。

インフルエンザの症状

合併症を起こしやすい

 高齢者や慢性の病気をもっている人は、インフルエンザが重症化し、合併症で命にかかわることがあります。とくに高齢者は細菌性肺炎を起こしやすいので、注意が必要です。 また、インフルエンザは心臓の病気(心筋炎・心外膜炎)をまねくことがありますし、子どもでまれに神経系の合併症(インフルエンザ脳症)を発症することもあります。

ここに注意

細菌性肺炎

いったん下がりかけた熱が再び高熱となり、激しい咳や色のついたたんなどが出る。

インフルエンザ脳症

インフルエンザの発熱に続いて、子どもの意識の異常、痙攣を起こしたり、急にぐったりしたり、わけのわからないことを言い出す。

→いずれも、すぐ医療機関へ←

流行前にワクチン接種を受けるといいでしょう

インフルエンザワクチンとは?

 インフルエンザにはA・B・Cの3つの型があり、流行を起こすA型とB型でワクチンが用いられています。世界中でA型2種類(A香港型、Aソ連型)とB型1種類の混合ワクチンが用いられています。

ワクチンの効きめは?

 インフルエンザ予防の基本は、流行前にワクチン接種を受けることです。ただ、インフルエンザワクチンの効果には限度があり、ワクチン接種してもインフルエンザにかかることがあります。しかし、ワクチンを接種しておけば、インフルエンザにかかっても軽くすむことが知られています。その効果は総じて約6〜7割といわれています。

ワクチン接種を受けるべき人は?

 インフルエンザにかかると重症化する可能性の高いグループを「ハイリスク群」と呼びます。このグループに入る方は、ことにワクチン接種を受けるようにするといいでしょう。

【ハイリスク群】

65歳以上の高齢者

肺・心臓・腎臓などに慢性の病気をもつ人

代謝異常(糖尿病など)の人

免疫不全状態の人

妊娠28週以降の妊婦

そのほか、注意すべきことは?

接種時期

日本での流行は12月下旬〜3月上旬が中心なので、これを頭に入れ、早めに接種しましょう。

接種場所

かかりつけの病院・医院で受けることができます。

接種方法

ワクチンは通常13歳以上が1回接種ですが、小児では2回接種です。人によって異なることもあるので、どちらにすべきかは、医師と相談してください。

費用

原則として全額自己負担ですが、65歳以上の高齢者などは自治体などから費用の一部補助を受けられる制度もあります。区役所、市役所、医師会などに問い合わせてみましょう。

副反応
(副作用)

接種した場所の発赤・腫れ・痛み、発熱、頭痛などがときにみられますが、ほとんどが2〜3日で治ります。しかし、ごくまれに重い副反応が出ることもあるので、異常が生じたらすぐ医療機関に連絡しましょう。

接種
できない人

熱があったり、予防接種でアレルギーやショックを起こした経験のある方などは、ワクチン接種ができません。

(保健同人社「みんなのインフルエンザ対策」より)

インフルエンザ―普通のかぜとここがちがいます

新型インフルエンザとは?

 新型インフルエンザとは、人類のほとんどが免疫を持っていないために、容易に人から人へ感染するものであり、世界的な大流行(パンデミック)が引き起こされ、大きな健康被害とこれに伴う社会的影響が懸念されるものです。
 政府は新型インフルエンザの発生に備えた行動計画を定め、同計画に基づいた準備を進めています。新型インフルエンザ発生時には、感染の広がりを抑え、被害をできる限り小さくするために、国や自治体における対策はもちろんの事、一人一人が必要な準備を進め、実際に発生した際は適切に対応していくことが大切です。

新型インフルエンザに関する情報(厚生労働省のページに飛びます。)